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鑑定士入門「基礎編」宝石の処理 その3

2019.06.13

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トリートメント

改変・・・ 宝石の主として外見を向上させるために行う人為的な行為という点ではエンハンスメントと同じだが、こちらは石本来の性質とはかかわりなく人為的に宝石の外見等を向上させる(人でいう整形)なので、あきらかにもともとの外見とは異なってくきます。透明から黄色に変えるなど見た目の色の変化も大きいのがトリートメントです。

  1. 放射線処理(コバルト)・・・ 無色のトパーズなどに人工的に放射線を照射して、色の改良(トパーズならブルー) をする。
  2. 含浸・・・・・・・・・・・・ エンハンスメントは無色のオイルだが、こちらは着色オイルなどで色も変えてしまう。
  3. 着色・染色・・・・・・・・・ 色素による着色(真珠やトルコ石など不透明な石に用いられる)
  4. コーティング・・・・・・・・ 色のグレードをあげる(ダイアモンドに使われることが多い)
  5. ペインティング・・・・・・・ 色を濃厚にみせる効果がある。
  6. 表面拡散(ドーピング)・・・ 無色の石を着色する
  7. 充填(じゅうてん)・・・・・ ガラス: 傷のところにガラスを埋め込む(ルビーなど)
  8. 脱色・・・・・・・・・・・・ 色をぬく(サンゴなど)
  9. レーザードリルホール・・・・ ダイアモンドの黒い内包物をレーザーで焼いて消してしまう(穴あとが残る)

このような処理を紙上で表すのはとても難しく、またホームページをご覧の皆様も理解しがたいでしょう。知らないとわからないことであり、かといって知らなければいいという問題でもありません。
納得した上で購入するのとしないのでは意味が違います。肉眼ではわかりずらいですが、こういう処理が実際あるということを覚えといて頂けると幸いです。

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