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鑑定士入門「基礎編」 宝石のうつくしさ その6

2019.06.10

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カット

人間の手を加えて宝石をよりよくみせるためにできることです。人間の力でできる唯一の手段といってもいいかもしれません。文明の発達、研究に研究を重ね技術向上により、昔では考えられなかったカットが近年出来るようになり、宝石本来の輝きをよりすばらしいものにしてきました。輝くためのもっとも大事なカット。研磨者の巧みな技術の証です。

■カボションカット (面なし・・表面を磨く) 形(なり)が美しさに決定的影響を与える。 大昔はこちらしか無理

  1. 半透明・不透明 表面の艶や美しさ量感などを強調する
  2. 光彩効果をひきださせる。 スタールビーなど独自のもの
  3. フロー(内包物)の多い透明石 内部の欠点を目立ちにくくする

■ファセットカット (面あり・・モザイク模様の濃淡がつく)ファセットの屈折、反射により立体的になる。いろんなファンシーカットがある。

  1. ブリリアンシー(光輝) 表面・内部反射の強い輝き
  2. ファイヤー(虹現象)
  3. シンチレーション(閃光) 下面の細かなカットでチカチカする
  4. 光沢(表面反射)  透明宝石の魅力・色の美しさを最大限に発揮する

カットの呼称

(1) テーブル方向からの名称   

(1) + (2) =正式名称

(2) ガードル方向からの名称   (1)山田+(2)花子=山田花子

※宝石も(1)だけの「山田」とよんでいることが多い。

(1) テーブル方向からの形状

(2) ガードル方向からの形状

(1)+(1)=ラウンドブリリアントカット

(1)ブリリアント (2)ミックス  etc・・・

※ダイアモンド原石のうち70~80%はラウンドにカット

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