鑑定士入門「基礎編」 宝石のうつくしさ その3
屈折率
光の反射する度合いをいいます。屈折率が高ければ高いほど宝石は強く輝きます。実は屈折率が高いほどその宝石内部に光が入っても(A)パビリオン部(宝石の下面
)のファセット(カットされた面)でほとんど反射されて(B)光がもれずにクラウン部(宝石の上面 )に返され、その光は再び(C)クラウン部からでていくからです。
※屈折率が高いと臨界角は小さくなります。(ダイアモンド) 屈折率が小さいと臨界角は大きくなります。(水晶)上図のようにダイアモンドと水晶を比べますとダイアモンドのほうが屈折率が高く、より多く反射させて強い輝きをはなちます。
屈折率検査表
宝石名 | 屈折率 |
ダイアモンド | 2.417(ダントツ) |
ガーネット | 1.70~1.89 |
ルビー、サファイア | 1.758~1.770 |
スピネル | 1.717 |
ペリドット | 1.650~1.688 |
ひすい | 1.64~1.67 |
トパーズ | 1.610~1.638 |
トルマリン | 1.616~1.638 |
エメラルド | 1.570~1.588 |
水晶 | 1.544~1.553 |
オパール | 1.42~1.47 |